月刊写真/茜堂

【思い出の今月の鉄道写真=茜堂】


思い出の今月の鉄道写真一枚は、リバイバル画像として、掲載しています。
茜堂の鐵路趣味の、今月の鉄道写真一枚のバックヤードを、ご要望にお応えし、別頁で復活動態保存をさせて頂きました。

大きな掲載画像は、1点のみ。
昨今、復活動態保存機のSL達が、各地で活躍をする中、静態保存に転ずるカマ達も有り、不安定な要素の中、
当頁では容量の続く限り、存続して行く所存です。宜しくお付き合いの程、お願い申し上げます。

尚、今回、画像に対してのコメントを、
下段に於いて付記して居りますので、併せてお楽しみ下さいませ。


茜堂- D51 614号機

2016/7/1掲載、D51 614号機、261列車、加太大築堤、関西本線、加太駅〜中在家信号所。





【思い出の今月の鉄道写真に寄せて=茜堂】



■2016年度掲載■
茜堂思い出の今月の鉄道写真に寄せて。

貨物列車の前後にカマが付く、前後連、鉄道ファンに愛された、関西のSL撮影の名勝地の一つ、加太の大築堤。
亀山駅〜柘植駅間の難所は、加太越えと呼ばれ、加太駅〜大築堤〜中在家信号所〜加太隧道間は、25‰の連続勾配を有していました。
加太隧道の手前には、スイッチバックの中在家信号所等、秘境の文字が良く似合う、ロケーションでした。

また、勾配のサミット(頂上)に位置する、加太隧道の中在家信号所側には「隧道幕」での、SLの煙対策が施されていました。
これは、延長929.6mもの、勾配の有る隧道通過時に、SLの排煙に因る、乗務員の窒息事故が多発した為で、
列車が隧道に入り切った所で、駐在員がシェードを降ろして蓋をし、列車が排煙に巻かれる事を、阻止していました。

関西鉄道開通時には、加太駅はまだ無く、明治28年に停車場新設申請の後、明治29年9月21日に、加太停車場で開業しています。
現在の加太駅舎は、大正11年の物で、長いプラットホームは、昭和37年に終了した、貨物取扱いの名残りです。

加太駅〜加太隧道の標高差が、約110mで距離が5Km程有り、この区間の高低差を上り切る為に、築かれた数々の築堤。
その中でも、加太の築堤は規模も大きく、地元関西はおろか、全国のSLファン達を魅了していました。
関西本線では、SLの装飾機や臨時列車が多く、柳生号、伊賀号などの定番や、数々の企画列車が目白押しでした。

牽引機のD51 614号機は、昭和15年12月26日に、日本車輌名古屋工場で新製され、
米原区を経て、敦賀区、長町区、一ノ関管理所、青森区と、北へ北へと転属しています。

その後、奈良運転所に所属し、鷹取式集煙装置を装備され、数々の臨客を牽引しています。
晩年は長門区で、鷹取式集煙装置を撤去した姿で過ごし、昭和48年12月に、同区で廃車されています。




■追加画像=2016/8/1■
力行する後部補機の姿や、雄大な前後連全編成を、以下に掲載致します。


茜堂- D51 906号機

後部補機は、デフにピースマーク鳩の装飾機、D51 906号機がプッシュしています。

前後連(プッシュプル)での牽引機は、D51が担いますが、後部補機には、D51の他C58も担当をしていました。
D51 906号機は、戦時中の昭和19年2月15日に、三菱重工業三原工場で新製され、
姫路区(後の姫路第一区)、亀山区、竜華区、奈良運転所に転属します。

関西から出る事は無く、生涯の殆どを、関西本線を中心に活躍し、数多くの臨客を牽引しています。
昭和48年11月8日に、奈良運転所にて廃車されています。


茜堂- D51 861号機前後連

本務機=D51 831号機、後部補機=D51 499号機(後藤デフ)、261列車、関西本線、加太駅〜中在家信号所。

本務機のD51 831号機は、昭和17年12月に、鷹取工場にて製造され、吹田区に配備。
その後、鳥取区、豊岡区、福知山区を経て、奈良運転所に転属。
晩年には、デフにつばめマークを装飾し、昭和48年11月に、同区にて廃車され、三重県伊賀市余野公園にて静態保存。

後部補機のD51 499号機は、昭和12年2月に、鷹取工場にて製造され、糸崎
区に配備。
その後、広島区
、鳥取区、福知山区、亀山区を経て、奈良運転所に転属。
鳥取時代に、後藤デフ(G-3型)が装着され、後藤工場優秀機の動輪マークが付けられていました。

晩年には、デフからは、動輪マークが外されましたが、その栄誉有る痕跡は残っていました。
昭和48年9月に、同区にて廃車され、三重県津市津偕楽公園にて静態保存。





当ページの掲載写真は、茜堂による原盤ネガや原盤ポジからの画像、
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