懐かしの58654あそBOY/茜堂
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福岡を走った蒸機58654=茜堂
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長らく阿蘇の地で頑張っていた、58654あそBOYは、平成17年8月28日の運転を最後に、活動を休止いたしました。
本線運用から外された58654は、再々復活を夢見て福岡の地、小倉工場で静かに休みます。
最初の復活後17年間、阿蘇の勾配を耐え抜いて来た、九州唯一の現役蒸機でした。
その間には、福岡の地を幾度か駆け廻っています。
   

昭和63年7月12日、小倉工場構内にて、試運転。
昭和63年8月27日、博多駅にて、車輌展示会。
平成1年6月10日、北九州地域にて、十日間の訓練運転。
   
平成1年6月22.23.26〜28日、博多臨港線(部分廃線)香椎〜福岡ボート臨時駅にて、訓練運転。
平成1年8月3日、博多臨港線(部分廃線)香椎〜福岡ボート臨時駅にて「よかトピア記念トレイン」往復運行。
   
平成1年8月17〜20日、門司港〜折尾(折尾〜遠賀川=回送)にて「九州鉄道開業百周年記念.みなと鉄道百年号」を、往復運行。
平成9年3月9日、門司港〜門司にて「SLレトロ号」を、二往復運行。
平成9年8月31日、博多〜熊本にて「SL雄大自然熊本号」を、片道運行。
平成9年3月9日、門司港〜門司にて「SLレトロ号」を、二往復運行。
平成10年3月14日、小倉駅にて、車輌客車展示会。
平成10年3月15日、門司港〜門司にて「門司港レトロハイカラまつり号」を、二往復と片道運行。
平成11年6月17日、筑豊本線にて訓練運転。
平成11年10月3日、小倉工場〜(日田英彦山線経由)田川後藤寺にて回送(牽引DE10)、田川後藤寺〜飯塚〜折尾〜門司港
にて「SLクロスロード福岡号」を、片道運行。
平成13年9月30日、飯塚〜直方〜陣原にて「三世代列車SL号」を、片道運行(夜間回送で冷水峠越え)。
   
筆者が最初に出会った福岡市内運用、今は無き博多臨港線での、一番美しかった復活58654の姿を、紹介致します。
   

茜堂-福1988〜2001
茜堂-復活58654博多
博多臨港線(鹿児島本線貨物支線の通称)
昭和57年11月14日、福岡港〜福岡市場間廃止。
昭和60年3月14日、博多港〜福岡港間廃止(博多港駅構内線扱いで暫定使用)。
平成10年4月1日、福岡貨物ターミナル〜博多港間廃止。
廃線区間=
福岡貨物ターミナル駅、博多港駅、福岡ボート前駅(臨時)、福岡港駅、福岡市場駅。
営業区間=香椎駅、千草操車場、福岡貨物ターミナル駅=交流電化、3.7Km。


博多臨港線訓練運転(延べ5往復)
先頭の12系の窓には、関係者や、黄色いヘルメット姿の職員が見えます。

筆者が一番好きなアングル、福岡サンパレス前
福岡サンパレス前石城町踏切
御笠川橋梁那珂川橋梁
茜堂-復活58654博多サンパレス 茜堂-復活58654博多
茜堂-復活58654博多
茜堂-復活58654博多



豊肥本線、あそBOY時代の58654の外装の変化=茜堂


大正11年11月18日、日立製作所笠戸工場にて、旅客牽引機として誕生。
現役時代の最後は、湯前線で活躍した後、人吉機関区で廃車、人吉市蒸気機関車館にて、保存されていましたが、
昭和63年8月28日、豊肥本線、宮地〜熊本間に動態機として復活。
平成17年8月28日、本線営業の幕を閉じましたが、その間の主な外装変化を集めてみました。
   
基本的には、現役時代のパイプ煙突から、原形の化粧煙突に変えられ、
ナンバープレートはボックス文字から、製造当初の大型の形式入りの花文字に変更。
また、現役時代には大振りだった門デフを、純正の小工式K-7型に変更
、途中の変更では、煙突や塗装等が上げられます。
   

昭和63年8月28日、正式営業運転初日、デフ無し(デフは脱着可能に改造)で登場。
平成3年5月14〜16日、通常時はデフ付きでしたが、映画撮影用に、この期間限定でデフ無しで登場。
平成4年3月1日、本体塗装を濃緑色(ダークグリーン
)に、端梁に赤色塗装、化粧煙突に金帯巻きで登場。
平成5年8月28〜29日、復活5周年記念でダイヤモンドスタック煙突、カウキャッチャー装備。
平成6年11月19日、回転火粉止めを装備し、大型煙突カバー付きで登場した事に因り、優美な化粧煙突が隠れる事となる。
平成12年3月5日、本体塗装を黒色に戻し登場するが、化粧煙突は、最後まで復活する事は無かった。
   

茜堂-熊1988〜2005
茜堂-復活58654あそBOY初日
豊肥本線、化粧煙突時代のあそBOY
昭和63年8月28日、デフ無し、本線営業初日、立野駅。
平成1年1月15日、門デフ付き、肥後大津駅。
平成4年9月5日、特別塗装、宮地駅。
平成14年8月14日、大形煙突カバー、宮地駅。
茜堂-復活58654あそBOY 茜堂-復活58654あそBOY緑塗色
茜堂-復活58654あそBOY 宮地駅では、右上の緑塗装時代から、10年の歳月が経ち、
構内もすっかり雑草の緑が、目立つ様になってしまいました。
折角の折り返し地点なのに、雑草放置には、少し残念な思いが致しました。
   
その後、平成17年3月19日の試運転と、28日上りの立野駅手前で、軸焼けを起こし、
自力走行が困難な状況となってしまいました。
   
SLの場合、ボイラが心臓部ならば、主台枠は背骨にあたります。
その主台枠に傷や歪み等の損傷が発生すれば、車体のバランスが崩れ、
動輪の軸箱に負担が掛かり、軸焼を起こします。

   
通常、主台枠の検査には、カラーチェックという検査方法が用いられます。
疑わしい部分に、赤いスプレーを吹き付けた後、直ぐに拭き取り、
次に、白いスプレーを吹き掛けると、
傷の有る所から、赤い塗料が浮き出て来るので、自然と亀裂部分が判明します。

小倉工場での検査の結果、その主台枠に、致命的な損傷を見つけてしまいます。
それを受けJR九州は、SLあそBOYを、平成17年8月28日限りで廃止する事を、6月21日に発表し、
SL復活あそBOY正式営業日の、昭和63年8月28日より、ちょうど17年目の同日が、奇しくも最終日となりました。



湯前線、現役時代の58654=茜堂


8620は、国鉄の無煙化計画では、早々に引退する予定でしたが、実際は、本線SL全廃の年まで活躍する事となります。
高性能で保守や使い勝手も良く、職員からも親しみを込めて、ハチロクと呼ばれる存在でした。
   
8620の、国鉄最後の本線仕業は、九州南の地が舞台となり、
昭和50年3月9日、湯前線、人吉〜多良木間で、58654が牽く1391列車、折返しの1392列車の、貨物運用で幕を閉じます。
この日を以て、国鉄の8620は、本線上から姿を消す事になりました。
   
国鉄最後の現役8620として、58654号機は、人吉機関区で火を落とします。
   

茜堂-人1968〜1975
茜堂-58654現役時代
58654
1392列車、肥後西村〜川村
球磨川第4橋梁
茜堂-58654現役時代
58654
1391列車、免田〜東免田

現役時代の掲載写真は、昭和49年8月10日の撮影で、4×5判ネガのフルトリミングです。
   

茜堂-58654現役時代

現在の純正門デフの、
小工式K-7型に比べ、現役時代のかなり大振りの、門デフの状態が解る、サイドビュー。
撮影場所は、肥後西村〜川村、貨物
1392列車。
   


現役当時の門デフの状態が、更に良く解る、ワム連を逆引きでの拡大サイドビュー。
一般的な小工式K-7型と比べ、可成り幅広な小工式K-7型では有るが、69600(宮地区廃車)からの、譲渡デフです。
   
尚、煙突は復活直後のきれいな化粧煙突では無く、現役当時は、パイプ煙突であった事が見て取れます。
撮影場所は、川村駅〜肥後西村駅間、貨物
1391列車。



58654が2009年の夏(肥薩線/熊本〜人吉)に復活予定=茜堂


平成19年1月22日に、九州旅客鉄道株式会社によるプレス発表が有り、

観光振興策として修理費約4億円を投じ、58654の三たびの現役復帰を発表しました。
   
以下はその原文です。
   
SLの復活について

豊肥本線(熊本〜宮地間)で運転していたSLは、台枠の歪みや車両の老朽化等により、
平成17年8月28日に運転を終了しました。

しかし、SLは根強い人気があり、4年後の九州新幹線全線開業に向けて、九州の観光活性化が図れることから、

復活について、技術的な検討を重ねた結果、SLの復活が実現することとなりました。
その概要についてお知らせします。
1.復活するSL
 
58654号機(形式8620形、通称ハチロク)
2.改修箇所

 
台枠の新製、ボイラーの修復など
3.運転開始の時期
 
平成21年の夏を目指します。
4.運転区間
 
熊本〜人吉間(鹿児島本線・肥薩線)を予定しています。



58654が2009年の春(肥薩線/熊本〜人吉)に復活=茜堂


平成21年4月18日に、関係者試乗運転で肥薩線を白煙を上げて、SL人吉が完全復帰。
   
同年4月25日から、開通百年を迎えたJR肥薩線を、毎週金〜日曜日と、祝祭日や夏休み期間中に運用され、
熊本〜人吉間を、一日一往復での運行となり、下りは、8261列車(熊本発=9時41分〜人吉着=12時13分)で、
上りは、8262列車(人吉発=14時39分〜熊本着=17時21分)で運行される。共に平成21年4月現在。
   
気になる容姿ですが、前回の姿を継承していますが、
気になっていた、回転火粉止めの、ダイヤモンドスタック風の大型煙突は改良され、
化粧煙突の雰囲気を出し乍ら、上部を少し膨らませています。




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