鉄道親爺の脱線話/茜堂

唯我独尊、茜堂の鉄道親爺の脱線話=akanedou

兼ねてから、茜堂が気になっていた事柄を、不定期列車にて、ピックアップ致していきます。
勿論、物事には表現の自由がございますので、これが正しくあれが間違いと、一方的に断罪するものではございませんが、
当ホームページに措いては、
以下の解釈にて展開させて頂かせておりますので、
色々なご意見が有りますでしょうが、茜堂の鉄道親爺の独り言として、ご容赦下さいます様お願い申し上げます。

茜堂-コーナーマーク
2012/8/17/FRI=亀釘と犬釘
犬釘は鉄道のレールを、枕木に打付けて固定する締結装置ですが、鉄道の歴史と共に、今日まで歩んで来ています。
名称の由来は、明治期の釘の凸型頭部の出た所が、犬の鼻を、釘を引き抜く為の両側の突起が、犬の耳に似ている事から名付けられました。
現在は、博物館明治村の保存鉄道で、明治時代の再現線路と共に、犬釘も復元され使用されています。
   

京都のインクラインの、保存線路には今でも一部の犬釘には、最初に使われた犬釘(ドックスパイキ)が、残されています。
因に、ここのレールには、イギリスのBARROW社が、1887年(明治22年)に製造した、75ポンドASCEレールが使用されています。
今でこそ、75ポンドレールは、ローカル線以下の35Kgレールですが、当時は鉄道でもまだ使われていませんでした。
   

形態に応じて、ドックスパイキ(犬釘=英国式)や、タートルスパイキ(亀釘=米国式)と、区別をしていましたが、
先に、英国から伝わった為、いつしか全てのスパイクを、ドックスパイキと呼ぶ様になりました。
その後、英国式は消滅し、米国式の亀釘に変わりますが、ドックスパイキと呼ばれていた為、犬釘と呼ばれる様になりました。

   

これは、日本独自の呼称で、海外では、Dog Spike(ドッグスパイク)とは、呼ばれておらず、
主に、Railroad Spike (レイルロードスパイク)や、Rail Spike (レイルスパイク)、或は、単にSpike(スパイク)と略されています。
   


茜堂-犬釘

写真左から、一般釘=長寸(タイプレート用145mm)、一般釘=並(130mm)、一般釘=長寸(145mm)、
角止釘=並(130mm)、角止釘=長寸(145mm)、四つ頭釘=座金付き(270mm)。
   

開通式や、レール締結式等で打ち込まれる、黄金の犬釘の事を、Golden Spike(ゴールデンスパイク=黄金の犬釘)と呼んでいますが、
この習慣の発祥は、アメリカ大陸横断鉄道のセントラルパシフィック鉄道と、ユニオンパシフィック鉄道の線路が、
明治2年5月10日、ユタ州プロモントリーサミットで、繋がった際に記念として、月桂樹の枕木と金製の犬釘を使った事に、由来しています。
   

勿論、セレモニー用なので、セレモニー終了後は、月桂樹の枕木と黄金の犬釘は引き抜かれ、通常の枕木と犬釘に置き換えられています。
   

因に、この時の黄金の犬釘は、金の純度17.6カラット(73%)の銅との合金で、14.03トロイオンス(436グラム)の重量を持ち、
記念の刻印がなされいて、明治31年に、スタンフォード博物館に寄贈されています。
また、式典に使用した月桂樹の枕木は、明治39年4月18日の早朝に起きた、サンフランシスコ地震で、焼失しています。


■平成27年7月10日=追加補足

以下に、犬釘と亀釘の画像を追記致します。

   

茜堂-犬釘
平成27年7月4日、撮影。

写真は、京都の蹴上に有る、インクラインの線路の犬釘、本物(当時物)で犬釘の名前のとおり、雰囲気はワンちゃんその物です。
蹴上インクラインは、琵琶湖疏水による舟運ルートの傾斜鉄道(インクライン)で、明治24年〜昭和23年迄、使用されました。
尚、知県犬山市の博物館明治村、線路に使用の犬釘は、全て復元品ですが、その姿は厳格に復刻されています。
   


茜堂-亀釘と犬釘

同じく、京都の蹴上に有る、インクラインの線路の犬釘の、新旧対比。左が亀釘(米国式)で、右が犬釘(英国式)です。
   

時代と共に改良が進み、鋳造(ちゅうぞう)から、堅牢な鍛造(たんぞう)へ、そして頭部も、レールや環境に応じて、多様化されています。
但、現在では、対応年数の短い天然木の枕木から、対応年数の長いPCコンクリート枕木や、枕木の無い、スラブ軌道が台頭して来て、
それに伴い、締結装置も犬釘から、ボルトと板バネの併用や、ロール形バネが、用いられる様になって来ています。

   

犬釘の本体が、円柱では無く四角柱なのは、釘が列車の振動で回らない様にする為で、その形状は今日でも変わっていません。
また、列車密度の低いローカル線や、地方の本線
等でも、自然木の枕木が残され、まだまだ犬釘の需要は健在です。




あくまで茜堂の親爺の独り言でございますので、概ね独りよがりです。相違の場合にはご容赦下さいませ。
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