鉄道親爺の脱線話/茜堂

唯我独尊、茜堂の鉄道親爺の脱線話=akanedou

兼ねてから、茜堂が気になっていた事柄を、不定期列車にて、ピックアップ致していきます。
勿論、物事には表現の自由がございますので、これが正しくあれが間違いと、一方的に断罪するものではございませんが、
当ホームページに措いては、
以下の解釈にて展開させて頂かせておりますので、
色々なご意見が有りますでしょうが、茜堂の鉄道親爺の独り言として、ご容赦下さいます様お願い申し上げます。

茜堂-コーナーマーク
2010/11/19/FRI=最終日券と廃止日
列車の廃止や路線の廃止、勿論、それに伴う駅の廃止等に使われる、哀愁漂う言葉ですが、この言葉程、解釈が異なる言葉は有りません。
最終日を、廃止日とする方々も居られますが、やはり最終日と廃止日とは、異なる物だと思います。
最終日は、あくまで運行の最後の日で有って、廃止日は、運行の無い日を指し、廃止された最初の日の事です。
   

つまり廃止日とは、営業を廃止した日ですから、切符の販売等は一切有りません。故に、廃止日切符等は存在しません。
英語に置き換えると「最終日=ファイナルデー」で「廃止日=アボリションデー」となる。かえって分りづらかったりして、
最終日は、万人に異論が無い所の「サヨナラの日」ですが、実はこれは、まだ廃止されていない日で、有終の美を拝める最後の日なのです。
   

国語的に、或いは、事務的に申せば、廃止日とは、運行最終日の翌日を指し、列車がこなくなった、最初の日の事を指しています。
稀に私鉄等では、月半ばでの廃止の場合等、サヨナラ企画として、廃止日に廃止前日(最終日)の回送車両の運用を開示し、
遠方から、間違ってお見えになるファンの為に、惜別を兼ねて、わざわざ、翌日(廃止日)の明るい昼間に、回送する場合も有る様です。
   
切符の収集では、廃止最終日券を、廃止日券とも捉えられていますので、
まあ、それはそれで、最終を割愛した略称とも考えられますし、概ね、定着しているので、余り気にはなりません。
それでは、旧千歳線となった大谷地駅の、廃止案内を掲げる駅舎と最終日入場券を、ご覧下さい。
   


茜堂-大谷地駅 茜堂-急行ちとせ5号

左写真=旧千歳線の大谷地駅、駅入口には駅廃止の、案内看板が掲げられています。
右写真=
併結急行ちとせ5号えりも2号。

廃止される駅舎に、掲げられた案内看板、旧千歳線の大谷地駅、昭和48年9月10日に、廃止(廃止日=10日、最終日=9日)。
お知らせ 大谷地駅は九月九日から(最終便を以て=補足)営業を廃止します 長い間ご利用いただきまして ありがとうございました
昭和四十八年八月二十九日 日本国有鉄道北海道総局長 と看板に記載されています。
   

大谷地駅に、運転調整で停車中の、札幌行き下り5両編成の、併結急行ちとせ5号えりも2号、589D列車、先頭キハ56 26。
苫小牧駅から、後部に2両編成の急行えりも2号が、併結されています。
編成は、急行ちとせ5号=5号車(キハ56 26)、4号車(キハ56)、3号車(キハ22)、急行えりも2号=2号車(キハ27)、1号車(キハ27)。
   


茜堂-入場券大谷地駅(最終日-表) 茜堂-入場券大谷地駅(最終日-裏)

昭和48年9月9日、普通入場券、大谷地駅、30円、大谷地駅発行(廃止最終日券)、札幌印刷場30円5期券。

昭和56年(1981年)10月1日開業の石勝線が、千歳線を経由する為、千歳線の複線化が、望まれる事となりましたが、
当時の千歳線の、苗穂駅〜北広島駅間は、急勾配と急曲線の連続区間の、難所で有った為に、別途、新線(19.6Km、複線)の建設が始まり、
昭和48年(1973年)9月9日(新旧共存の1日)に、現在の新線に移行しました。
   

新線移行後も、白石駅〜東札幌駅〜月寒駅間が、貨物支線として残されましたが、昭和61年(1986年)迄に、全廃しています。
苗穂駅〜北広島駅間の廃線跡には、北海道道1148号札幌恵庭自転車道線(白石サイクリングロード・エルフィンロード)が、出来ています。
因に、隣駅の上野幌駅は、新線切替時に1キロ程移動し、複線高架の駅となり、旧駅跡地は、平成3年に厚別南公園となっています。




■平成28年6月29日=追加補足

以下は、旧千歳線廃線(千歳線無煙化)の1年前の、昭和47年8月12〜14日の3日間で、撮影した、
西の里信号所を中心とする、難所越えのC57、C58、D51等、複数のSL達が力を合わせ、奮闘する姿を紹介致します。
   


茜堂-旧千歳線SL貨物 茜堂-旧千歳線SL貨物

重連(C58 416号機+D51 328号機)、2761列車、西の里信号所〜上野幌、旧千歳線。

曲がりくねった、急勾配を走り抜ける、重連牽引の貨物列車、引きが取れ無い狭い地点で、退避の凹みにて手持ち撮影での接近戦。
後部補機は付いて居らず、ちょうどサミット(頂上)辺りで、カマの煙も一息ついています。
   


茜堂-旧千歳線SL貨物 茜堂-旧千歳線SL貨物

重連(D51 1098号機+D51 55号機)、5762列車、上野幌〜西の里信号所、旧千歳線。

サミット付近を過ぎ、ゆっくりと下り勾配に滑り込む、D51重連、対向の勾配票が、L(Level=水平)を指しています。
撮影時の足場の関係で、ここサミット付近でウロウロ、完歩したが見通しが利かなく、残念乍ら、上り勾配の煙黙々は断念。
   


茜堂-旧千歳線SL貨物 茜堂-旧千歳線SL貨物

変則三重連(C58 421号機+D51 756号機+機後部補機、D51 556号機)、5754列車、上野幌〜西の里信号所、旧千歳線。

荷が重い為、前重連に後部補機が付き、総勢3両のカマで、曲がりくねった、急勾配を走り抜ける。
こちらも同じ地点にて、身動きが取れずに撮影、高台でも有れば、俯瞰撮影で全編成が望めるのだろうが、誠に残念の極みです。
   


茜堂-旧千歳線SL貨物 茜堂-旧千歳線SL貨物

前後連(D51 59号機+機後部補機、C57 38号機)、5754列車、上野幌〜西の里信号所、旧千歳線。

上段の写真と同じ、5754列車ですが、こちらは荷の関係で、前後2両のカマで頑張っています。
この地での明るい内の、重連や前後連に変則三重連等は、4071列車、5762列車、2761列車、5754列車が有名でした。
   


茜堂-旧千歳線SL貨物

重連(C57 87号機+D51 345号機)、2761列車、西の里信号所〜上野幌、旧千歳線。

貨物列車は、右カーブを越えた辺りで、次の左カーブに備えたカントで、先務機は公式側(機関士側)に、傾き出しています。
本務機のD51 345号機は、特殊な煙突形態を持つ、ギースルエジェクター装備の機関車が、担当しています。
   



本務機D51 64号機、4071列車、千歳駅、千歳線。

本務機D51 64号機牽引の、貨物4071列車は、難所越え仕業の為、千歳駅で前補機として、待機中のC57 57号機を増結します。
   



重連(C57 57号機+D51 64号機)、4071列車、千歳〜恵庭、千歳線。

貨物列車は、これから先に有る千歳線最大の難所、曲がりくねった、急勾配を走り抜ける為に、ダブルヘディングで向かいます。
ここから北広島駅を越え、サミット迄は、慎重に速度を落とした、機関車の力行が始まります。
   

千歳線の名称駅、千歳駅、当時は貨物も扱っていましたが、昭和55年4月30日に、貨物取扱いを廃止しています。
また、同年7月10日には、千歳市街地の4.93Kmに渡る、千歳線高架が開通し、同区間の踏切6箇所を、廃止しています。
更に、10月1日には、千歳線全線交流電化と同時に、4代目となる、高架駅千歳駅舎が開業しています。
   

新しい千歳線の開業は、昭和48年9月9日ですが、旧千歳線の営業最終日も、同じ昭和48年9月9日(廃止=10日)の詳細追加です。
つまり、昭和48年9月9日は、新旧線順次切替の為、新旧どちらも、共存路線として営業をしています。
詳しい新線切替の経緯は、時刻表1937年(昭和48年)9月号に、掲載されていますので、以下画像を参照下さい。
   


茜堂-時刻表

時刻表、昭和48年9月号、初秋の臨時列車、日本交通公社(現、JTB)、323頁掲載、千歳線新旧切替注意事項。

ご注意-----「千歳線苗穂〜北広島間の新ルートへの切替工事が、9月9日6:00〜18:20の間に行われます。
このため、函館本線・千歳線は特急を除いて、大部分の列車は、手稲・江別・幌向・岩見沢・北広島・島松・千歳の各駅で、
折返し運転となります。折返し駅と札幌駅間はバスで連絡いたします。」と記載されています。
   

最後に、旧千歳線の総括を記させて頂きます。新線開業の翌日、昭和48年9月10日に、旧線の内、北広島駅〜月寒駅間 (16.1Km)及び、
東札幌駅〜苗穂駅間(3.1Km)が廃止され、同区間内に有った、西の里信号場(初代)と、大谷地駅の2施設を廃止しました。
月寒駅〜東札幌駅間(2.7Km)は、白石駅での接続に変更の上、函館本線(貨物線)に編入されました。
   

昭和48年9月10日の、旧千歳線の廃線と同時に、千歳線でのSL牽引は廃止され、完全無煙化されています。
また、昭和51年10月1日、函館本線(貨物線)に編入された、月寒駅〜東札幌駅間(2.7Km)が廃止され、月寒駅も廃止されました。




あくまで茜堂の親爺の独り言でございますので、概ね独りよがりです。相違の場合にはご容赦下さいませ。
当ページの掲載写真は、茜堂による原盤ネガや原盤ポジからの画像やデジタル画像の為、無断複写や画像への直リンクは禁じております。
記述に於いて、誤記や解釈の違いにより被られた不利益につきましては、茜堂では一切関知しないと共に、責務を負えない事をご了承願います。
   

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